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ハリの深イイ~話!

ハリのちょっと深ぁ~い話

 

魚が餌を食べるまでの一連の行動を「摂餌行動」と言います。

摂餌行動の流れは

聴覚→嗅覚→視覚→(接近・接触)→味覚→触覚

音を聞き、匂いをかぎわけ、目で見て、
触り・口に含み、味わい、飲み込む

となるわけですが、この流れの中で、

魚の身にハリが触れるのは(接近・接触)です。

 

唯一タックルの中で魚に触れている部分はハリです。

接近・接触の部分は一瞬で、その一瞬をいかにものにするかは

ハリの特性を知り、自分で使い分ける必要があります。

 

ハリは、大まかに2つの形に大別できます。

・  長軸(ロングシャンク)

・  短軸(ショートシャンク)

 

特徴として(ハリ1本使用の場合)

長軸・・・・吸い込み易く、ばれにくい

短軸・・・・かかりが良く、ばれやすい

 

ハリのもっとも重要なことは、
刺さりが良く、魚の身のホールド性が高い

と言うことにつきます。

刺さりが良いのは当たり前ですが、ファイトをしている間は、

身の保持力(ホールド性能)で、釣果が大きく左右します。

(刺さりがよければ、バラシの原因は大概身切れです)

なので

長軸は、ばれにくい=保持力が高い・・・・1本仕様

短軸は、ばれ易い=保持力が低い・・・・2本仕様(身に対するハリの接地面積を増やす)

と言うセッティングがベストです。

 

そして、魚種別による(接近・接触)の動きも
ある程度把握しておく必要があり

その動きによって、ハリの選定を行うといいと思います。

 

カツオ・マグロ…一気に吸い込み、前進しながら、激しく泳ぐ
ブリ・ヒラマサ・カンパチ…一気に吸い込み、頭を振り、泳ぐ
ハタ・カサゴ…良く見て一気に(かみつき・吸い込み)、反転
タチウオ…良く見て(噛み付き、そのまま前進または噛み付き
後方へさがる)などなど

 

◆カツオ・マグロ

一気に吸い込み、ロングファイトが想定されるため、
吸い込み易く、保持力の高いロングシャンクをお勧めします。

 

◆ブリ・ヒラマサ・カンパチ

一気に吸い込むから、吸い込み易いロングシャンクと思われがちですがその後の、「頭を振る」から
ロングシャンクとショートシャンク(2本仕様)を使い分けます。

それと、この3種 似ているようで全然違うのは、口の堅さ。

硬い順に、ブリ→カンパチ→ヒラマサ になるのですが

硬いということは、刺さりにくくなるということ。

なので、ハリの軸の太さを考える必要があります。

堅い口に刺す場合、細い軸のほうが抵抗が少なく
刺さりこみ易いですが細い軸は伸び易く、折れ易い。

柔らかい口に刺す場合には、太い軸のほうが身の接地面積が増えるため身切れを起こしにくくなるが、刺さりが悪くなる

と言うように、選定に悩みます。

当然 アングラーのファイトの仕方にもよります。

太い道具でドラグを出さずにガチンコファイトをする場合は、

身に対するハリが与える抵抗がかなり掛かる為、
太軸をお勧めします。

細い道具で、ドラグを滑らせ、ゆっくりファイトする場合は、

身に対するハリの与える抵抗が少なくなるため

細軸(2本仕様)をお勧めします。

軸が細い分、身切れの可能性も大きくなるため、
2本バリでハリの身に触れている面積を増やしより身切れを防ぐ。

この魚に対するハリ選定は、
その日の魚の接近・接触の仕方に左右される部分なので

魚の動きに対応できるハリセッテイングの種類が必要になります。

 

◆ハタ、カサゴ

噛み付くことから、接触の瞬間に掛けてやる必要があり、
反転し元の場所(岩場など)に戻ろうとするため、
泳ぎを少しでも制御してやる必要があります。

口のみのハリの接点だと、魚は自由に泳ぐことが出来ます。

体のどこかにもハリをかけて、
真っ直ぐ泳げない状態に持っていくことが出来れば

魚が根に持っていく時間を少し長くすることができ、
キャッチの確立が上がります。

この魚は、頭部や鱗も硬く太軸は口内以外なかなか掛かりません。

細軸で、1本は口、もう1本は体に掛け、根に戻ろうとする動きを一瞬でも制御してやる事が肝になるので

細軸ショートシャンク(上下2本づつ)をお勧めします。

 

◆タチウオ

噛み付き(そのまま前進またはバック)から、
当然この魚も、細軸ショートシャンクで
イメージとしては「体に引っ掛ける」様な感じです。

なぜ体かと言うと、

口には鋭い歯がありジグロストの危険性が大です。

それと、口は薄いプラスチック様な硬さで、

大型になると、連続的なグンッグンッと言う様な、
角がある引き込みが特徴でかなり強烈です。

口に掛かっている場合、このような引き込みになります。

口切れというより、口割れと言うようなイメージがあります。

この魚、身はや柔らかいのですが、小骨が多いので、
体に掛かってしまえば身切れが少ない魚です。

それと、体に掛けることにより、
リーダーを口から遠ざけられる利点もあります。

 

ジグによってきた魚の体に掛けるための、極細軸ショートシャンクの上下2本出しをお勧めします。

 

ハリの各部の名称と役割

 

◆チモト…ハリの支点になるところ(管の部分)

竿の力をハリ先へ伝える部分

叩き・撞木・穴あき・管付きなどの種類がある。

①管付き
魚の体(口内も含む)にハリが触れて引っ張られ、すべる。
その時、管がテコになりハリを跳ね上げ針先が
身に立ち刺さりこむ。
ハリを跳ね上げる速さは早いのだが、ハリ自体の重さが増し、
吸い込みしにくくなるのと、重い分ジグの動きも悪くなる。

 

◆軸(シャンク)…①短軸(短軸丸型・短軸角型がある)
掛りが良い

特に 短軸角型は、かかりが早い。

種類…マダイ・伊勢尼・マゴチ・ムツetc
②長軸 吸い込み易く、ばれにくい
種類…流線・袖 etc

 

軸の加工

平打ち ヨコからプレスした加工。
ハリの縦方向の強度が上がる分、
身が接地する部分が少ない為、身切れを起こし易い
胴打ち ヨコから強くプレスした加工。プレス部分がキラキラ

光を反射し、集魚効果が上がると言われている。

(ジギングのフックにはありません)
丸軸  プレス加工をしていない、線材本来の形状。

ハリの強度は落ちるが、身切れを起こしにくい。

 

◆カエシ(バーブ)…もともと餌釣の餌を落とさないためと、
魚が外れにくくする為のもの。

バーブ(イケ・もどり)

マイクロバーブ(半スレ)

バーブレス(スレ)

 

◆懐巾(ふところはば・ゲーブ)…針先とシャンクの距離
巾が広いと身に深く刺さりこむ。
かといって広げすぎると刺さりが悪くなり、
身切れの原因にもなる。

 

◆あぐ(ベンドヒール)…魚との引き合いの際に、
身が多く触れているところ
ホールド性に関わる部分

 

先曲げ…カエシの下の曲がりの部分

魚の身を、あぐ(ベンドヒール)に滑らすための曲げ加工

 

スロート…針先からベンドの一番深いところまでの長さ。

短くすると、ゲーブの巾が広くなり貫通性は増すが、
先曲げ~ベンドヒールの長さが短くなるので、
ロングファイトには不向き。
長くすれば、スロートのテーパーも緩やかになり
刺さりこみも良くなるが

ゲーブ巾が狭くなり、かかりが悪くなる。

 

ポイント(針先)…はじめに魚の身を切り裂き、刺さりこむ部分

ストレートポイント

カーブドポイント

 

と言った様に、ハリは一長一短・諸刃の剣のようなもので

いい部分を引き出せば、一緒に悪い部分も出てきてしまうという
難しいものです。

 

1つのハリで色々な魚種を狙えるものではなく、

餌釣りは魚種別、その中でも釣法別で細分化されていて、
数多くの種類のハリがある。

ジギングにはハリの種類が少ないと感じています。

 

各メーカーは、一長一短の、そのぎりぎりの良いところ、悪いところ追及して、がんばっているようです。

 

お店にたくさんの針を売っていますので、状況と狙う魚種で使い分けしていただいて釣果UPの参考にしていただければと思います。

JIG  加藤啓之

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