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エギング|テクニカルノート

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エギング界のカリスマ的存在であり、「二段シャクリ」で著名な杉原正浩氏が、HP開設記念のゲストトークに寄稿してくれました。氏の語るエギングの魅力から、貴方もきっと何かを感じられるはずです。

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杉原正浩
S34年生まれ 大阪在住 ユニチカ所属
エギング界に細糸のPEラインを持ち込み、サイトフィッシングの面白さを広め、デイゲームの基礎を確立した。全国でエギングの講習を開催。出演ビデオ等多数。氏の開発した専用ラインや、ニュータイプのエギ「S2」はJIGメンバーにも高評価を得ている。

    
J.I.G.ホームページ開設おめでとうございます。
関西のみならず全国規模で活躍されている方々が集ったグループは、他に例を見ないほどです。現在の、そして今後のジギングシーンを創生していくことは間違いないでしょう。J.I.G.の今後の発展と活躍を祈願してお祝いの言葉と代えさせて頂きます。 杉原正浩


「エギングとは?」
エギングとは一言で言って「エギでイカを釣ること」たったこれだけの事なのだが、結構奥が深いものである。
様々な釣りで言えるのだが、定説と言われるものが覆される事が多々ある。エギングもそのひとつで、一般に「エギでは日中は釣れない」「激しく動かしたら釣れない」と言われ続けていたが、現在のエギングでは日中のシャクリ&ジャークが脚光を浴びている。フィールドも漁港、防波堤、地磯、沖磯、サーフ、ボートと様々であり、エリアもアオリイカに限って言えば、北海道と仙台以北の東北の太平洋岸を除く日本各地と広く、伊豆半島以西の太平洋岸では12ヶ月、24時間何時でも陸っぱりエギングが可能である。こんなゲームは他には余り無く、お手軽でしかも大物になると一気にドラグを鳴らして走るパワーを持ち、食味も最高なアオリイカを代表とするイカをエギで釣ることである。

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杉原氏は全国で講習会を開催し、
エギングの面白さを広めている。


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杉原氏プロデュース『エギS2』
JIGメンバーの評価も高い。

    

「私にとってエギングとは?」「エギングの面白さとは?」

現在メインのゲームであり、仕事の対象でもある。これに嵌ってからは一年の内の1ヶ月が2ヶ月、3ヶ月、半年となり、遂には一年中アオリイカを追いかける事になってしまった。ホームの紀伊半島のみならず、四国、伊豆、九州は奄美、沖縄まで出掛ける事が異常(周囲からは思われている?)とは思わなくなってしまった。
何故それほどの魅力があるのか?

エギングを始めた当初は、ご多分に漏れずシーバスロッドにナイロンラインでのナイトゲームだった。初めての釣行で2杯の小型のアオリイカをゲットするが、タックルがオーバーパワーでありゲーム性を感じるには程遠いものであった。このためかなり間が空いてしまったが、秋の若狭のナイトゲームで再びエギをシャクルことになる。この時はサクラマス用ロッドにフロロカーボンの6lb直結という、以前と比較するとかなりライトタックルとなった。常夜灯の下でエギをシャクリ、数杯のアオリイカをヒットさせる事はさほど困難では無くなっていた。そして朝方に終了して帰途にふと立ち寄った漁港での事である。シャローのウィードエリアに見える数杯の新子。洒落でキャストしたエギに反応したものだから、大の大人がはしゃぎながら新子に遊んで貰ったのである。
それからはデイゲームの可能性を追いヒット数も上昇、サイトフィッシングの技術を磨き、数10杯のアオリイカをヒットさせる事が出来る様になる。しかし同時に限界を感じ始めていた。


次の進化はラインである。
そうPEラインをメインラインにしたのである。エギを如何に高くボトムから跳ね上げ、ゆっくりフォールさせる事が出来るかを考えると、PEしか無かったのである。これに伴いロッドはガイドを交換、ティップ部分は小口径で数を増やし、素材はチタンフレームにして軽量化を計った。例え僅かでもエギを高く跳ね上げるために、2段でシャクリ始めた。
これが今から7~8年前の事である。その後のゲームは前述した通り、徐々に釣行回数は増えシーズンは長くなり(単に固定観念により思い込んでいただけなのだが)一年中デイゲームで追いかけるようになってしまった。
私の経緯を長々と述べてしまったが、最低限1セットのタックルと数個のエギがあれば可能なお手軽さがあり、アオリイカの場合は最大で5キロ(タルイカの場合20キロ)オーバーという大物の可能性があり、食味も抜群。家庭用冷蔵庫で保存も出来るため、家族の理解を得る事が出来る点でも魅力がある。
しかし何と言っても季節、海水温、水色、天候、場所、時間を読んで、テクニックの差が大きく出る事も魅力であり、今現在でも解明されていない不明な点が多くあり、更なる進化が楽しみなゲームであると思っている。

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杉原氏が所属するユニチカの
エギング専用PEライン。



2004年1月寄稿

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