8.252010
ガッシー|釣魚図鑑
ここで事務局でも気が付いたのですが、根魚とは大変不幸な魚です。
ハタ類やカサゴ、アイナメ、メバルなどが有名ですが、彼らの不幸は非常に美味しい事です。
専門に狙う人や、「俺はヒラマサよりアコウ(キジハタ)がいい」とか言う人がいるくらい、この手の魚は美味しい。
しかも釣魚図鑑を作ろうとして気付いたけれど、釣り上げてもよほどの大物で無い限り誰も写真すら撮らない。
なんとも可愛そうな魚種です。
実際、事務局には今のとこ良い写真が少ないので、ここではましな写真のあるカサゴを取り上げましょう。
関西方面でガシラと呼ばれるこの魚は、頭(かしら)が大きいのでガシラと言うそうです。
最近のアングラーの間ではガッシーなんて可愛い愛称もあります。
習性的には根に付いてあまり移動せず、目前に来た餌だけを捕食する不精な魚です。
しかし、その大きな口を生かしてそばに来た獲物には自分の体と同じ大きさでも食いつきます。
したがって10cmくらいのガッシーが150gくらいのジグに食いつくことは良くあります。
この場合ほとんど竿は曲がりませんが、アタリだけは妙に明確です。
無精者の癖に捕食の際だけは素早いので、かなりヘビーなタックルでもアタリを取る事が出来ちゃいます。
しかし急激な水圧の変化に弱いのが泳力の弱いこの手の魚種の特徴でもあります。
だからある程度底から離せば、あとはパラシュート状態で上がってきます。
ただ写真のクラスになれば「何が掛かったのかな?」という程度には引いてくれます。
あとは刺身でよし、煮てよし、揚げてよしの高級食材です。